2010年4月15日木曜日
山瀬のネズミ2
先日、小屋の中の前面金網防御システム付きの棚に入れていたベビーチーズが金網越しに食い破られているのを発見した。しぶとい奴め。
金網の間から必死に手を伸ばして、美味なるものをつかみ取ろうとする奴の姿が目に浮かぶ。
手ごわい相手とは分かっている。油断もすきもあったものではない。
それだけではなかった。風呂場に置いていた牛乳石鹸もなくなっていた。最初は風に飛ばされたものと思って、周辺を探したが、見つからない。
そのうち、以前、流し台に置いていた石鹸もいつの間にかなくなっているのを思い出した。えーっ、ネズミが石鹸食べるの? 「そう、ネズミの好物ですよ」。狐狸庵の奥さんは平然とのたまう。
とりあえず、チーズは純ちゃんにあげて(純ちゃんはチーズをひと呑みで食べてしまうと、あまりのおいしさに目を丸くしている)、石鹸は網に入れて宙にぶら下げた。
そして、根本的な解決策について考えを巡らせた。ふっとネズミ捕りが頭に浮かんだ。
数日後、筥崎宮参道の骨董市で「トラ鋏み」を見かけたので、店主に聞いたら、「いまは動物愛護とか何とかでね。ネズミ捕りが入っても、使えないように改造して、飾りとして売るもんね」。
そうは言っているのに、トラ鋏みは本ものだった。しかも、店主はセットの仕方を知らなかった。
田舎のホームセンターなんかには、ネズミ捕りをまだ売っているかも知れない。ふつうは捕まえたらそのまま水没させて殺してしまうのだが、わが輩が山瀬の同朋をそんなひどい目に遭わせるはずがないではないか。運よく1匹捕まえることができたら、大きなかごで飼育して手なづけてみよう。そして、そいつの仲間を集めて、あまり悪さをしないように、からだはいつも清潔になどと教育して、と夢想しているのだが、果たしてそううまく行くか。やっぱり手ごわいだろうな。
というか、手なづけに成功して一緒に暮らしているのを他人が見たら、腰抜かすだろうな。
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