草もみじ

　草もみじ、え？　ただの荒れ野ですか？

　秋の野原はいい。春は草刈りが間に合わないほど草の生長が早いが、秋の短く刈った後の野はそのまま色づいて、あちこちに落ち葉が落ちていて、歩くと気持ちがいい。
　


　山に入って木を探す。何でもいい。すっくと立って枝ぶりのいいのを。

　とは言っても、ほとんどは簡単に抜けるものではない。崩れかかった土手や、がけ崩れのあと、倒れかかって根が浮いた木を探す。ムラサキシキブや、ツゲ、サザンカ（たぶん。白い清楚な花をつける、たぶん）など５、６本をゲット。


　根土がついた木はそのまま庭に定植。その他は池に放り込んで。ついでに買ってきたトキワマンサクを植え、ビックリグミの下で小さくなっていたキンモクセイを広い場所に移植した。









　夕方、明るいうちから、焚き火。塩ホルモンとソーセージを焼いて、仕上げの焼き芋がこの日の夕飯。暗くなって星がきれい。




　そこで一句。もう焼くものがなくなったので
　　　　　　
　　　　星ひとつ落ちてこぬかと網を焼く
　　　　
　もう一句。食べたいなと思って

　　　　星ひとくず入れて香をかぐポトフかな



　３日目。朝、突然ガスッてきた。

秋は焚き火だ

　３つ目の炉をつくろうとレンガを積んだ。いい加減に積むのがコツ。空気が通ってよく燃える。

　炉端でお酒、ときどき焼き芋。おとなの火遊び。




　ホトトギスが場所に合ったのか、元気がいい。


　ミゾソバはもっと元気がいい。もりもりの群落。一個一個の花はコンペイトウのように可愛い。





　タデ。タデ食う虫もすきずきと言うけど、タデ食う虫に言わせれば「余計なお世話じゃ、放っといてくれ」。







　やぶに入って鳥のおこぼれを頂いてきた。むかごも沢山。

　夜の献立はむかごご飯とむかごの味噌汁でした。


　階段に積みっぱなしにしていた本を本棚つくって整理した。
　山で読む本だから、沢山じゃないけど。