山瀬に着いた途端、雨に見舞われる。地面で何かが跳ねていると思ったら、アラレだった。
ん? アラレじゃない。ヒョウでもない。雪の塊だ。
たちまち即席つららができた。
そうこうするうち、空がさらに暗くなって雷が鳴りだした。ピカッときて「ドーン」と来るまで短い。近い、近すぎる。風呂場の辺りで何かが鋭く光り「バチッ」と電線がショートするような音がした。あわてて小屋の中に逃げ込んだ。
むかし脊振山のてっぺん近くで大雨の中、テント泊していたら、下から雷がどんどん近づいてきて周囲の岩山がビリビリする感じになってきて、怖くてテントをそのままにして車で逃げ帰ったことを思い出した。
3時間ほど降って、午後4時ごろにはやっと晴れ間がのぞいた。ウグイスが近くで鳴いていた。
今夜の献立は冷凍チャーハン、ウインナーソーセージ5本、日本酒。冷え込みが厳しい。
翌朝、狐狸庵で聞いたら、雷で電話が不通になったそうだ。幸か不幸か、小生の小屋には電話がない。
2011年3月19日土曜日
モモクリ3年
北九州の友人がビワの苗木3本とカキの苗木5本を持って現れた。
(この人の持ってくる苗木はいつも小さすぎる)
山瀬の敷地内に植えこんだ後、友人は腰を伸ばしながらため息ついた。
「モモクリ3年、カキ・・・・」 「8年かぁ」。
去年、小川沿いに植えた行者ニンニクは暑さか寒さで消えてしまった、と思いこんでいたが、消えた辺りから新芽が吹いているのに気付いた。
改めて行者ニンニク5本の苗木を購入して花壇に植えた。山ウドも2株が手に入ったので、花壇に。
タラの木は渓流沿いにいっぱいあるし、「山菜ガーデン」もいいかな、と。
狐狸庵の壁に普段は裏メニューとなっている「そば法度」が、1皿300円の表メニューになって貼り出されていた。
300円のうち100円を東北関東大震災の義捐金に充てる、という。そば法度は福島の郷土料理で、むかし殿様があまりのおいしさに感激して、「庶民は口にすべからず」とご法度にしたといういわくつきのそば料理である。
福島原発では半径20キロ内は圏外退避、20~30キロ内は屋内退避の指示が出ている。山瀬は九州電力玄海原発から約30キロの距離にある。
いざという時に「屋内退避」と言われても、我が輩の小屋では屋内も屋外もすきま風が通り放題でほとんど変わりがない。困ったものである。
(この人の持ってくる苗木はいつも小さすぎる)
山瀬の敷地内に植えこんだ後、友人は腰を伸ばしながらため息ついた。
「モモクリ3年、カキ・・・・」 「8年かぁ」。
去年、小川沿いに植えた行者ニンニクは暑さか寒さで消えてしまった、と思いこんでいたが、消えた辺りから新芽が吹いているのに気付いた。
改めて行者ニンニク5本の苗木を購入して花壇に植えた。山ウドも2株が手に入ったので、花壇に。
タラの木は渓流沿いにいっぱいあるし、「山菜ガーデン」もいいかな、と。
狐狸庵の壁に普段は裏メニューとなっている「そば法度」が、1皿300円の表メニューになって貼り出されていた。
300円のうち100円を東北関東大震災の義捐金に充てる、という。そば法度は福島の郷土料理で、むかし殿様があまりのおいしさに感激して、「庶民は口にすべからず」とご法度にしたといういわくつきのそば料理である。
福島原発では半径20キロ内は圏外退避、20~30キロ内は屋内退避の指示が出ている。山瀬は九州電力玄海原発から約30キロの距離にある。
いざという時に「屋内退避」と言われても、我が輩の小屋では屋内も屋外もすきま風が通り放題でほとんど変わりがない。困ったものである。
2011年3月11日金曜日
もうすぐ春!?
先日がらくた市で仕入れたブツを山瀬に運び、古い木製棚を網戸つきに改造して、小屋の内側に取り付けた。
網棚に月桂冠紙パックを入れたのは、前回小屋に来た時、紙パックが床に倒れており、その肩辺りが何者かにかじられていたからだ。中身はすっかり無くなっていた。少なく見積もっても7割方は入っていたのに。
知らない奴にただ酒を飲まれるほど、悔しいことはない。
がらくた市の掘り出し物1番はコレ。サッポロビールの看板つき鉄製さびさびキャリア。
それはそうと、山瀬に着いて仕事にかかる前に、デッキで唐揚げ弁当を食った。1口大唐揚げ数個と卵焼きを、犬の純ちゃんに上げようと残したまま、棚作りにかかった。数メートル先の庭で小1時間も作業しただろうか。振り向いたら弁当はこの通り。
弁当がらと割り箸はもとの位置のまま、漬物を除いてきれいさっぱり無くなっていた。誰だ! 食い逃げしたのは。
夜、暗くなって小屋の外の台所付近で物音がするので、入口の扉をさっと開けたら、薄黄色のけものがデッキの下へ滑り込んだ。
きっと先日現れたテンだ。床下に住んでいるのかな。
1羽のホホジロが、近づいても余り気にする風もなく、池の周辺をうろついていた。
食べごろのフキノトウ。ここ数年、フキノトウだけはなかなか採取のタイミングが合わなかった。早過ぎたり、遅すぎてトウが立っていたり。今回はグッド・タイミング、まあまあの数が採れたので、今夜は天ぷらにするぞーっ。
フキノトウを探す間、草むらで爆睡する純ちゃん。
小屋は2年近く経って、早くもぼろい所が見え始め、あちこち修繕が必要になっている。煙突は引っ張っている針金の1本が切れて倒れかかっているし(先端は風に飛ばされて地面に転がったままだ)、先日、西風が吹き荒れた時は屋根のガリバリウム鋼板の1枚がめくれあがって風にはためいているのを見てしまった。
台風の季節までには何とかしなければ・・・・・。
登録:
投稿 (Atom)