Tさんが雑木の薪をくれるというので、昼からシイタケ山の作業を手伝う。つまり、薪をもらうための手間返しだという。言葉そのものも初めてで、お礼を労働、すなわち手間で返すというもの。ただでくれるのだから手間など惜しくも何ともない。コマを打ったシイタケのほだ木を一晩水につけるため、モノレールで山から下ろし、水槽まで運ぶ作業だ。Tさんはいつも独りでこれをやっているらしい。自走車を操って3回運んだら水槽はいっぱいになり、Tさんはこれで終わり、薪を取りに行こうと言う。何だこれで終わりかと思う間もなく、車に乗せられて20分ほど走り、農家の裏庭に着いた。そこにTさんのクレーンがあり、裏山にほだ木を採取した残りの細い雑木が積んであった。急斜面を何度か自走車で往復し、軽トラに薪を満載して山瀬に帰る。
翌日、Tさんとこで再び手間返しの労働。今度はシイタケほだ木運搬用のモノレールを運転することになった。これは面白い。ミカン畑などの急斜面に敷いたレール上を走る、あの車だ。Tさんがこれは前進、これはバックとごく簡単に運転法をおしえてくれただけで、一発で操作法を飲み込んだ。ワイヤーを引いてエンジンを始動させ、ギアを前進に入れると、ゴトンと音がして木々の茂みの間をゆっくり滑りだす。まるで遊園地の小型機関車を運転しているようだ。
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山の斜面をつごう5往復して 水槽をほだ木で満杯にするまで小1時間。いつまでもやっていたい作業だったが、水槽がいっぱいになったところで終わり、Tさんはもう1回薪を取りに行こうといったが、出かけようとした矢先、雨が本降りになってこの日は中止になった。
翌日、Tさんとこで再び手間返しの労働。今度はシイタケほだ木運搬用のモノレールを運転することになった。これは面白い。ミカン畑などの急斜面に敷いたレール上を走る、あの車だ。Tさんがこれは前進、これはバックとごく簡単に運転法をおしえてくれただけで、一発で操作法を飲み込んだ。ワイヤーを引いてエンジンを始動させ、ギアを前進に入れると、ゴトンと音がして木々の茂みの間をゆっくり滑りだす。まるで遊園地の小型機関車を運転しているようだ。
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山の斜面をつごう5往復して 水槽をほだ木で満杯にするまで小1時間。いつまでもやっていたい作業だったが、水槽がいっぱいになったところで終わり、Tさんはもう1回薪を取りに行こうといったが、出かけようとした矢先、雨が本降りになってこの日は中止になった。
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