2010年11月3日水曜日
毒虫だって?
今年5月、山瀬で撮った写真。不釣り合いにどでかい腹、黒光りする不気味な体、退化した羽。見つけた時は名前も知らなかった。最近になって春に山野に出現するツチハンミョウと知った。
触ると死んだふりをして、脚の関節から黄色い液体を分泌する。この液には毒成分カンタリジンが含まれ、皮膚につけば水膨れを生じる程度だが、数匹集めれば人も殺せる猛毒になる。その毒を忍者が利用し、中国では暗殺に使ったといわれる。
メスは地中に数千個の卵を産む。孵化した幼虫は草によじ登って花の中に潜り込む。花の蜜を求めてやってきたハナバチのメスに乗り移り、そのハナバチが産卵する時に巣に侵入して、ハチが集めた蜜やその幼虫を食って成長する。
運が悪くハナバチに乗り移れなかった幼虫は死ぬしかないという奇妙な昆虫である。数千個の卵から運よく成虫にまで育つのは稀有なことらしい。
これはウバタマムシ。これも同じころ、山瀬で見つけた。「玉虫のなれそこない」と書いたが、青緑色の金属光沢が美しかった。光沢のない個体もあるらしい。
切れたしっぽはどこ? 生えかけた新しいしっぽが黒光りする金属のようで、不気味。
これまた昨冬、小屋の中で見つけた時はビックリした。テントウムシが寒さを避けて寄りかたまっていた。もっと大きな、これの5倍くらいの集団があちこちにあった。
◇閑話休題◇
去年、吊るし柿をして失敗した。湿気が多くてかびさせてしまったのだ。今年はどうしようか、悩んでいる。写真は昨年の今ごろ。
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