山口の料亭「菜香亭」のおごうさんが亡くなった。本名・斎藤清子、93歳。
20数年前、そろそろ料亭を閉じようかというころ、親しくさせてもらった。
明治以来、井上馨、山形有朋、岸信介、佐藤栄作ほか多くの政財界の大物が出入りし、維新後の政治の舞台にもなった「菜香亭」。おごうさんはその女主人として長い間、菜香亭を切り盛りしてきた。
4日に山口市内であった葬式はしかし、質素だった。
小生の山口勤務時代におごうさん相手に聞き書きした本である。当時は山口でベストセラーになった、と聞いた。残念ながら今は絶版。
それはそれは、美人だった。若いころは。
そういう訳で、何年ぶりかに山口へ行った。
原田隆峰さん。陶芸家。この人もへこたれない。脳梗塞で倒れながら、何冊めかの本を書いた。今度は木葉天目(このはてんもく)の茶碗である。「読め」と言われて本をもらった。登り窯で木葉天目に成功した例は、この人の他に今までないのだそうだ。
これは宮島ではない。隆峰さんの窯場の近くにある池。向こう岸はゴルフ練習場。池の鳥居に向かって打つ。
で、その晩は湯田温泉で飲んだ。
記憶、ボケボケ。
瑠璃光寺・五重塔。
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